マルモイ　ことばあつめ　　　　　　 ２０１９年　韓国　（MALMOE: THE SECRET MISSION） 　　　　 ＜監督＞オム・ユナ ＜キャスト＞ユ・ヘジン, ユン・ゲサン ＜ストーリー＞ 日本統治下の韓国。日本語教育が進められる中で、朝鮮語を守ろうと辞書作りを進めていたリュ・ジョンファン（ユン・ゲサン）は、ある日、読み書きの出来ないキム・パンス（ユ・ヘジン）と出会い、雑用係として雇うことにする・・・。 ＜感想＞ 日本統治下の韓国の話です。 と言うと、絶対日本人が悪者なので、気が重くなりつつ見ました。 言葉や名前を統治国のものに変えさせるのは、横暴でひどい話です。 そんなことをかつての日本はやっていたのです。 なんとひどいことをと、胸が痛くなりました。 でも、日本は、こんな悪いことだけをしたわけではなくて、今の韓国の発展に繋がるいいこともたくさんしたはずです。 でも、こんな民族としての尊厳を踏みにじった行為をしたことで、一切合切全て帳消しです。 だから、今の反日感情なのだろうと思います。残念です。 これでは、今の中国のウイグル族に対する行為をとやかく言えないですね。 そんなことを考えると、見終わっても益々気が重くなってしまうのですが、 作品としては、コミカルなシーンからシリアスなところまで、バランスよく出来ている作品で、うまく仕上がっていました。 主演は、名バイブレイヤーのユ・ヘジン。 様々な役をこなす彼ですが、今回は、文盲の詐欺師役。 字が読めない彼が、朝鮮語の辞書作りに関わってゆきます。 子役ちゃんがニコニコしていてとっても可愛かったのが印象的でした。 いい作品なのですが、この映画を見て韓国では反日のアベレージがまた上がったんだろうなと思うと、残念で複雑な気持ちです。(2021,04,05)