メッセージ　そして、愛が残る　　　　　　 ２００８年　ドイツ・フランス・カナダ（AFTERWARDS） ＜監督＞ジル・ブルドス ＜キャスト＞ロマン・デュリス , ジョン・マルコヴィッチ ＜ストーリー＞ ニューヨークで弁護士をしているネイサン（ロマン・デュリス）に、ある日、ジョセフ・ケイ（ジョン・マルコヴィッチ）という医師が接触してくる。ケイ医師は、自分は、人の死が見えると、ネイサンに言うのだった。そして、ネイサンに、ある衝撃的な事実を見せる・・・。 ＜感想＞ フランスの作家ギヨーム・ミュッソのベストセラー小説の映画化だそうです。 子供の頃、臨死体験を持つネイサンが、見ず知らずの医師と、出会うところから物語が始まります。 その医師は、人の死が予見できると言い、ネイサンに、自分の死の予言が真実だと言うことを認めさせるのでした。 そのうち、ネイサンは、自分の死が近いことを悟って・・・。 途中まで、とても謎めいていて、ネイサン同様、いったい、ケイが、何を言いたいのか、何をネイサンにさせたいのか、全く分からず、見ながらひたすらカオス状態が続きました。 ただ、多くの人の死を目にしたネイサンが、それまで自分が関わってきた死の意味を考え直し、 死に対して、前向き・・・と言うと変だけど・・・な見方に変化してゆくのは、分かりました。 そして、それこそが、この映画の言いたかったことなのかな〜とも思うのでした。 ただ、私は、納得できませんでした。 最後にあります 主演は、「スパニッシュ・アパートメント」のロマン・デュリス。最近、観念的な映画にばかり出ますねーー(^^;。 ジョン・マルコヴィッチは、彼に付きまとう医師役。とてもシリアスでした。 ロマンの妻役には、「LOST」のエヴァンジェリン・リリー。とってもきれいでしたが、私はずっと、ケイト・ベッキンセイルだと思ってました・・・あちゃ！(^^;。(2010,09,25・・・映画館にて) ・・・・・反転してね♪ 人の死を見ることが出来る意味が、いったい必要なのか。 ケイ医師は、それによって、人を安らかな死へと導いているようでしたが、 彼の出来ることは、ホスピスにいる人たちのケア。 彼らは、目前にある死を受け入れざるを得ないわけで、そのケアは、大切だけれど、それは、その場にいる人たち全員が出来ること。 でも、ケイ医師も、すれ違う人の死を安らかにすることが出来るわけではないわけで、あまり意味がないような気がしてしまいました。 そんな力があるばかりに、苦しい思いをするだけのような・・・。 ただ、この映画で改めて理解したのは、 自分の死以上に、愛する人の死が、衝撃的に悲しく、辛いと言うこと。 あぁ、やっぱり、こんな力、ほしくないですーー。