マイ・ライフ、マイ・ファミリー：シネマチェック：

マイ・ライフ、マイ・ファミリー　　　

２００７年　アメリカ（THE SAVAGES）
コメディー

＜監督＞タマラ・ジェンキンス
＜キャスト＞ローラ・リニー , フィリップ・シーモア・ホフマン

＜ストーリー＞
劇作家を目指す４０代の独身女性、ウェンディ（ローラ・リニー）の元に、ある日、彼女の父親（フィリップ・ボスコ）が認知症になったので、引き取ってくれと、電話がかかってくる。父親とは、疎遠になっていたが、とりあえず、大学教授の兄ジョン（フィリップ・シーモア・ホフマン）と共に、引き取りに行き、家の近くにある、老人ホームに、入居させるのだが・・・。

＜感想＞
日本未公開の作品です。

どの国でも、年老いた親の介護が、大変なのは、同じ事のようです。
アメリカのように、ドライで、個人主義の国では、
年老いたら、自分から老人ホームに入るのかな？？と思っていたら、
やっぱり、いいところに入るには、大金がかかり、
また、親を老人ホームに入れるということに、子どもの胸は痛むようでした。

４０代で、とっくの昔に自立した兄と妹。
二人とも、結婚はしないで、自由な生活を送っていて、
気ままで、お気楽で、うらやましい生活かな、と思う一方で、
ちゃんとした基盤のない、不安定感が付きまといます。
これを見ると、親の介護を経験して、やっと人間としての成長が一段落するのかなと、思ったりしました。

兄妹役は、フィリップ・シーモア・ホフマンと、ローラ・リニー。
二人とも、実力演技派なので、安心して見ていられました。

フィリップが恋人と別れる涙のシーンとか、
首を痛めて、牽引器？にかかるシーン、
リニーがヒステリックに赤い枕を探すシーンなど、印象的なシーンがたくさんありました(^^)。

それにしても、冒頭に出てくる、完璧に整備された美しい町並みと、老人たち。
きっとあれが、アメリカの理想なのでしょうね～～(^^)。(2010,11,05)