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ミッドナイト・エクスプレス      


1978年 アメリカ 伝記・犯罪・スリラー

<監督>アラン・パーカー
<キャスト>ブラッド・デイヴィス , ランディ・クエイド , ジョン・ハート , ボー・ホプキンス

<ストーリー>
アメリカ人旅行者ビリー・ヘイズ(ブラッド・デイヴィス)は、トルコからの出国の際、ハシシを持ち出そうとして、麻薬不法所持で逮捕される。現地の刑務所に投獄された彼は、父親(マイク・ケリン)や、弁護士の力で懲役刑を免れようとするが、裁判で言い渡されたのは、4年の刑だった。落ち込むビリーだったが、所内のアメリカ人と共に、毎日をじっと堪え忍ぶのだったが・・・。 

<感想>
パニック映画だとばかり思って見始めたのですが・・・。
なんとも悲惨で怖ろしい映画でした。

とはいえ、最初のうちは、自業自得だわねぇと、結構、冷めた目で見ていたのです。
だって、麻薬所持ですよ。
しかもあんなにたくさん。
一瞬、プラスティック爆弾を装着したテロリストの話かと思ってしまいました・・・(^^;。
それが、4年の刑なんて当たり前じゃないですか。っていうか、短いぐらい・・・とか思ったんですよね。

でも、トルコの刑務所。
この待遇が、ひどいんです。
暴力も日常茶飯のようでしたし。
刑務所長が、怖くてねぇ・・・(TT)。
しかも、この時代、対米関係が悪かったらしく、特にアメリカ人には、辛く当たっていたのかもしれません。
ただ、所内は、結構自由な感じで、おとなしくしてさえいれば、所内は、自由に散策?出来る感じ。所変われば、刑務所も変わるんですね。

そして、あと52日で出所というところまできて、予想外の展開に・・・。

「ブロークダウン・パレス」のタイでのこともありますし、麻薬所持には、厳罰や、見せしめのための罰が多いです。
ほんの気の迷いだったり、遊び半分だったりする対価が、自分の一生との引き替えになってしまうのは、自業自得ではあるのだけれど、あまりにも不当な重罪と感じるところもあります。

原作は、ビリー・ヘイズ本人とウィリアム・ホッファーによって書かれているので、”脱獄”と、”あのこと”によるペナルティーはなかったということでしょうか。
それにしても、外に出たあの瞬間の彼の気持ちは、想像を絶するものだったでしょうね。(2009,11,15)



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