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ムーンライト・ジェリーフィッシュ      


2004年 日本 ロマンス   

<監督>鶴見昴介
<キャスト>藤原竜也 , 岡本綾 , 木村了 , 袴田吉彦 , 酒井法子 , 石橋蓮司

<ストーリー>
新宿歌舞伎町で、暴力団組員をしているセイジ(藤原竜也)は、両親を亡くし、難病の弟ミチオ(木村了)とふたりで生活していた。弟は色素性乾皮症で、太陽光線を浴びることが出来ず、しかも、知的障害もあるので、世話は大変だが、セイジは人の手を借りずにひとりだけで弟の面倒を見ていた。そんな時、中国マフィアとの抗争が起こる・・・。

<感想>
難病で、知的障害も併せ持つ弟の世話をしながら、裏の世界で生きる青年セイジの生き様と、ロマンスを描いた作品です。

誰にも頼れない状況で、夜の世界からヤクザの世界に入り込んでしまったセイジは、親分からも兄貴分からも一目置かれる存在で、すでに、この世界から足を洗うには、ぎりぎりの状態。そんな時、看護士の南谷佳子と出会い、普通の感性を持ち、弟にも優しく接してくれる彼女に、いつしか惹かれてゆくセイジ・・・。

全体に嘘っぽい空気が覆っている映画でした。
だいたい、藤原竜也がヤクザには全く見えません。いろいろな事情があって、頭脳派ヤクザとして頼られているようでしたが、いくら頭脳派でも、ヤクザだったら、もう少し、やさぐれているでしょう。藤原竜也は、クリーンすぎました。
それに、主に夜活躍するであろうヤクザなのに、夜は、弟の面倒を見なければならないし、彼のいない日中、弟は、ひとりでどうしているのでしょうかねぇ。
そして、ラストもなんであの状況??!!しかも、弟と一緒に拳銃を置いてくるし・・・(^^;。
他にもいろいろつっこみ所が多くて、あまり映画に集中できませんでした。

それでも、岡本綾とのロマンスがあったり、強面(こわもて)ヤクザをやりこめたり、弟に優しい笑顔を見せたりと、藤原竜也ファンの皆様ならば、十分満足できるのではないでしょうか。
私も、ラストの病院のシーンでは、思わず、泣いてしまいました・・・(^^)。

弟が知的障害ということで、ヤクザ版「ギルバート・グレイプ」とか和製「ギルバート・グレイプ」といわれているそうですが、本家「ギルバート〜」の方が、全然いいですから、念のため・・・(^^;。(2008,09,27)



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