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ミスター・ノーバディ      


2009年 フランス・ドイツ・ベルギー・カナダ (MR. NOBODY)
ファンタジー・ロマンス   

<監督>ジャコ・ヴァン・ドルマル
<キャスト>ジャレッド・レトー, サラ・ポーリー, ダイアン・クルーガー, リス・エヴァンス

<ストーリー>
西暦2092年。118歳のニモ(ジャレッド・レトー)は、”最後の死ぬ人間”として、世界の注目を浴びていた。そんなニモは、自分の過去を思い出そうとする。そこには、まず、両親の離婚、その後、三人の少女の存在があった・・・。 

<感想>
ある男の、様々な選択肢による人生を描いた作品です。

まずは、自分の両親を選ぶところから始まって、両親の離婚による別離など・・・。
それこそ、人生の選択肢なんて、無限にあるわけで、あの時、こうしていたら、この時、あっちを選んでいたら・・・なんて、考えていたら、もう、きりがないわけですが、
そんな、限りない人生の選択肢の一部をまとめて、綺麗な映像として、描いたのが、この作品です。

主人公が、いくつもの人生を歩むので、とても複雑なストーリーになっていて、終盤に出てくる記者さんのように、混乱してしまいそうですが、これが、映像になると、そうでもないところが、この映画のすばらしいところです(^^)。
色使いとか、ヘアスタイル、小物などが、うまく使われているため、見ている側の頭の切り替えが、すんなりと出来ます。

ただ、ん??と思う映像も、時々挿入されます。
私の謎は、”靴紐”のシーンなのですが・・・(^^)。
その他にも、宇宙の理論とかも出てきて、むむむ!と、思ったりもしましたが、それはそれで、分かるところだけ分かったらいいかと(^^)。

複雑に分岐した自分の人生を見極めて、最良の結末を迎えることが出来たら、なんて幸せなことでしょう。
でも、それが分からないからこそ、人生は面白い、ということもありますよね〜。
あそこで、あの道を選んだ彼の人生は、果たして、そのまま、あの場面に向かって進んでゆくのでしょうか。

監督は、『八日目』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督で、13年ぶりとなる作品だそうです。

主演は、ジャレッド・レトー。
この映画のジャレッド・レトーは、実にいいです。
まず、美しい(^^)。
そろそろ四十だというのに、まるで、青年のようです(^^)。
青い目も素敵(^^)。

他のキャストも、なかなか豪華だし、
それに、子役や、少年少女役の子たちも、とても魅力的でした。

一度見たら、また、最初から見直したくなる映画です(^^)。(2012,07,29)



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