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リッチーとの一日      


2012年 アメリカ (CURFEW)
   

<監督> ショーン・クリステンセン
<キャスト> ファティマ・プタセック , ショーン・クリステンセン

<ストーリー>
自殺を図ろうとしていた青年リッチー(ショーン・クリステンセン)は、鳴り出した電話に思わず出てしまい、妹の娘ソフィア(ファティマ・プタセック)の世話をすることになり、慌ててソフィアを迎えに行く・・・。

<感想>
2012年にアカデミー短編実写賞を受賞した作品です。
日本未公開の20分間の作品ですが、なかなか面白い作品でした。

血だらけでバスタブに浸かっていたリッチーが、鳴り出した電話に、ついつい出てしまうところから始まるので、冒頭は、ぎょっとするようなシーンなのですが、後から思うと、そんなシチュエーションからも、彼の人柄が想像できて、和みます。
そんな彼がお守りすることになったソフィアは、しっかり者で、おしゃまさん。
彼と彼女との間には、ある事情が隠されているのが、後々分かります。

たった20分の作品で、必要最小限のことしか描かれていないので、いろいろなことが想像されて、かえって面白く感じました。

ソフィア役の女の子が、芸達者で、愛くるしくて、この映画に成功をもたらした一つの素因であることは間違いありません。
ボーリング場で踊るダンスも、素晴らしかったです。

自殺寸前だった彼の事情も分からないし、妹のマギーの背景も描かれていない短編作品ですが、満足度は、高いです。
短編映画とは、短い映画というだけでなく、余分なものを取り除いた究極の映画ということなんだと、認識させられました。

その後、長編バージョンも撮られたそうで、予告編のトレーラーも見ましたが、ソフィア役のファティマ・プタセックが、成長してました。子供の成長は、早い!!(^▽^)。(2016,12,04)



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