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レディ・チャタレー |
2006年 フランス・ベルギー・イギリス
<監督>パスカル・フェラン
<キャスト>マリナ・ハンズ , ジャン=ルイ・クロック
<ストーリー>
1921年。イギリス中部に建つラグビー邸に暮らすチャタレー夫妻(イポリット・ジラルド、マリナ・ハンズ)。何不自由のない生活を送っていたが、夫のクリフォードが、戦争で半身不随になってしまい、妻コニーは、彼の世話に明け暮れる毎日となる。その後、看護婦を雇って、自分の時間を持てるようになったコニーは、森を散歩するようになり、そして、森番のパーキン(ジャン=ルイ・クロック)と出会うのだった・・・。
<感想>
誰でも知っているD・H・ロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を、フランスの女性監督が映画化した作品で、第32回セザール賞で5部門を受賞したそうです。R-18指定ですが、私が見たのは修正を加えてR-15にしたものなので、ちょっと残念?!(^^)。
原作は未読ですが、以前映画化されたものを見ていたので、ストーリーは、知っていました。
半身不随になった夫と、満たされない若い妻。そして彼女が出会った森番・・・。
流れるようななめらかさで、森の中で二人は結ばれるのでした。
美しい森の中の情景と、二人の戯れる姿が印象的です。監督が女性なので、細やかな目配りが効いていました。
フランスでの映画化なので、言語は、フランス語です。ちょっと違和感がありましたが、それは、逆パターンでもよくあることです。
ですが、私にとって違和感が、ありまくりだったのが、森番のパーキン(原作では、メラーズです)。一目見て、失礼ながら拒否反応がありました(^^;。ホント、俳優さんには、申し訳ないのですが、他に人はいなかったのか?!と思ってしまったのです。きっとフランスでは、名俳優さんなのでしょうけれど、私は、受け入れられませんでした。きっと見ているうちに素敵に見えてくるんだと思いながら見ましたが、そんな努力もむなしかったです(^^;。だから実は、修正版で良かった〜とか思ってしまいました(^^)。
何しろ、前に見た「チャタレー夫人の恋人」の森番が、ショーン・ビーンだったんですから、私の戸惑う気持も、分かっていただけると思います。あの彼でさえ、見たときは、「なんか、鼻息荒すぎない〜?」とか思ったんですからね〜。私って、細かいこと言い過ぎかしら??
コニー役のマリナ・ハンズ(「潜水服は蝶の夢を見る」のジョセフィーヌ役)も、取り立てて美しい人というわけではないのですが、彼女の場合、パーキンと出会ってからの生き生きとした表情が、彼女をどんどん美しく見せてゆきました。たどたどしい愛から、真の愛へ。そして彼女は、今まで知らなかった世界、そして、考え方をも知ることになるのでした。
この映画は、高い評価を得た作品なので、見て損はしないとは思うのですが、美しい”チャタレイ夫人〜”を見たい方は、ショーン・ビーンの方の「チャタレー夫人の恋人」の方がお奨めです。(2009,03,08)
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