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ラースと、その彼女      


2007年 アメリカ コメディー   

<監督>クレイグ・ギレスピー
<キャスト>ライアン・ゴズリング , エミリー・モーティマー , パトリシア・クラークソン

<ストーリー>
アメリカの田舎町に住む、穏やかな青年ラース(ライアン・ゴズリング)。彼の兄嫁、カリン(エミリー・モーティマー)は、彼があまりにもおとなしく、人と付き合いを持たないことをとても心配していた。そんなある日、ラースが、恋人を紹介するというので、兄夫婦は、喜んで待っていると、そこに現れたラースの恋人は、等身大のリアル・ドール、ビアンカだった・・・。

<感想>
映画館で見ましたが、ラースの恋人の正体!?を皆さん知って見に来ていたようで、登場する前から、笑い声が挙がっていました。
だって、念願かなって弟の彼女を紹介されたというのに、その時の兄夫婦の顔ったら!!(^^)。

そうです、おとなしすぎる弟が、やっと連れてきた”彼女”は、なんと、等身大のお人形だったんです!!
お兄さんの当惑と、兄嫁の落胆、そしてその後に襲ってきた絶望は、察するに余りあります。

すぐに小さな町は、この話題で持ちきりになり、みんな好奇の目でこの一家を見つめます。
ある者は気味悪げに、そして、ある者は、あざけりの目で・・・。
そりゃそうですよね。私でも、きっとそうでしょう。

でも、物語は、ここからです。

その後の人々の優しさに、胸が熱くなること請け合いです。
みんな、どうして、こんなにすばらしいんでしょう。
特にすごいのが、女医さんです。
”田舎の医者”と、馬鹿にしてはいけません。彼女のすばらしさは、見てのお楽しみです。
そして、彼女のおかげで、ラースの心の奥底にあった恐怖と痛みが、徐々にほぐされてゆくのでした。

登場人物が、それぞれみんなすばらしいです。
その中でもやはり一番は、ラース役のライアン・ゴズリングですね。彼のことは、ずっと苦手だったのですが、今回の彼は、ずいぶんふっくらとして、見違えるようで、しかも、ラースそのもの、成りきり演技でした。すばらしいです。
そして、兄ガス役のポール・シュナイダーと、兄嫁カリン役のエミリー・モーティマー。あり得ない出来事に、驚いたり、嘆いたり、絶望したり・・・。それはもう、大活躍です。
そして、女医役のパトリシア・クラークソン。さすがの演技ですね〜〜。

その他、同僚の女の子、牧師さん、近所の老婦人達、そして、救急隊員まで。皆さん、本当に、いい人ばかり。
最初は、思いっきり笑って、そして、だんだんに、優しい心になれる、そんな映画でした。お奨めです(^^)。(2008,12,27)



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