レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語          |  
  
2004年 アメリカ アドベンチャー・コメディー・ファミリー・ファンタジー    
  
<監督>ブラッド・シルバーリング  
<キャスト>ジム・キャリー  ,   メリル・ストリープ  ,   リーアム・エイケン  ,   ティモシー・スポール  ,   ビリー・コノリー  ,   キャサリン・オハラ  ,   ジェイミー・ハリス   ,   ダスティン・ホフマン   ,   ジュード・ロウ  (声の出演)
  
<ストーリー> 
ボードレール家の三姉弟妹が外で遊んでいると、家が火事で全焼し、両親も死んでしまったという連絡が入る。呆然とする3人の元に、遺産管財人がやってきて、長女のヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)が成人するまで、遠縁のオラフ伯爵(ジム・キャリー)に、預けられることになった。しかし、オラフ伯爵は、彼らの相続する膨大な遺産を狙っていたのだった・・・。
  
<感想> 
世界的なベストセラーの児童書「世にも不幸なできごと」を映画化した作品だそうです。 
題名通り、物語の冒頭から、両親が火事で焼死してしまう不幸が3人の姉弟妹を襲います(T_T)。 
これって、やっぱり、不幸をウリにする原作だけはあります。普通なら、大きな約束違反ですよねぇ(^^;。 
その他にも行く先々で不幸に見舞われる姉弟妹たち。でも、その不幸を、3人の機転と、特技で、次々と乗り越えてゆくのが、この物語の醍醐味でした。 
まあ、そういう映画だろうと、題名を見たときから分かってしまう予定調和的児童ファンタジー映画でした。
  
ただ、すばらしいのが、この映像ですね〜〜。この完璧なまでの造形はどうでしょう。建物から、人物像、表情まで、計算され尽くした映像美。 
とことん作り上げられたセットも、すばらしいです。 
子供向けファンタジーだと、はなから映画館では見る気がなかったのですが、これなら見ても満足できたかもしれません。 
ラストのエンドロールの終わりまで見るに値するすばらしい映像でした。
  
主演のジム・キャリーはもちろん、他の大人の俳優から、おチビちゃんまで、演技も、メイクもきちっと作り上げられていて、本当に見事の一言。 
でも、なんだか全てが完璧に作り上げられすぎていて、見ていて、疲れてしまいました。こちらがちょっと息抜きを出来るような所があっても良かったかなぁと思うのは、贅沢なんでしょうねぇ(^^)。(2006,09,18)
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