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ロゼッタ           |  
  
1999年 ベルギー・フランス
  
<監督>  リュック=ピエール・ダルデンヌ  ,  ジャン=ピエール・ダルデンヌ  
<キャスト>エミリー・ドゥケンヌ   ,   オリヴィエ・グルメ  
  
<ストーリー> 
キャンプ場のトレーラーハウスで母親と暮らすロゼッタ(エミリー・ドゥケンヌ)は、ある日、職場をクビになってしまう。アルコール中毒の母親を支えながら、新しい仕事を探す彼女だが、現実は、非常に厳しいものだった・・・。
  
<感想> 
冒頭は、職場で激しく暴れるロゼッタです。いつもながら、出だしは、何がなにやら分からないのがダルデンヌ兄弟の作品ですが、じっくりと我慢しながら見ていると、彼女の不可解だった行動も、ひとつひとつ切実な理由があることが分かってきて、心打たれます。
  
何しろ、彼女は、働きたいのです。そして、お金を得たいのです。 
それだけのことなのに、ベルギーの社会事情は、厳しいんですね〜。 
こんなに真面目で、辛抱強く、へこたれないロゼッタなのに、なかなか彼女に、まともな仕事は与えられません。
  
でも、生きるために、彼女は、可能な限りの努力をします。 
店に行って夏物の洋服を売ったり、自分を雇ってくれないかと聞いたり、果ては、禁じられているキャンプ場での釣りをして、魚を捕ったり・・・。 
もちろん、アル中のお母さんのことも立ち直らせようと、一生懸命。 
若い彼女には、着たい服も、食べたいものも、したいこともたくさんあるだろうに、生きるためだけで、いっぱいいっぱいの彼女。 
そんな、ぎりぎりの努力を重ねても、うまくいかなかった彼女の取った最後の行動は・・・。
  
ラストの彼女の表情に、どうか幸せをつかみ取って欲しいと、心から願いました。彼女の笑顔が見てみたいですね〜。 
この年のカンヌで、パルム・ドールと、女優賞を受賞しました。
  
さて、これで、彼らの監督作は全て見ました。やった〜〜!(^^)。(2007,05,04)
 
 
 
  
★その他のダルデンヌ兄弟監督作品★
  
2005年  ある子供  
2002年  息子のまなざし  
1996年  イゴールの約束 
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