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ルイーサ           |  
  
2008年 アルゼンチン・スペイン (LUISA) 
    
  
<監督>ゴンサロ・カルサーダ 
<キャスト>	レオノール・マンソ	,  	ジャン・ピエール・レゲラス	
  
<ストーリー> 
60歳のルイーサ(レオノール・マンソ)は最愛のネコ、ティノと住む一人暮らしの女性で、毎日判で押したような生活を送っていた。しかし、そんなある日、ティノが死んでしまう。おまけに、掛け持ちしていた二つの仕事も失って、生活に行き詰まってしまう・・・。
  
<感想> 
冒頭は、ルイーサの生活の様子が淡々と描かれます。 
判で押したような毎日。 
でも、それが意外と面白かったです。 
きりっとした、一分の隙もないようなルイーサが、几帳面に仕事をして、家に帰る。 
それも、二つの仕事を掛け持ちしている彼女は、その仕事によって、少しその顔が変わります。 
その変化も面白い。
  
でも、そんな彼女に、大きな衝撃が・・・。
  
メトロビア(地下鉄会社)主催の地下鉄を舞台にした長編脚本コンクールから生まれたドラマだそうなので、実際のアルゼンチンの人たちの生活のようすがうかがわれて興味深いです。 
本当にこんな感じなのでしょうか?! 
地下鉄のホームには、物乞いの人たちがいて、車内にも、様々な人がいました。 
あんな”幸福のカード”を買う人なんているんでしょうか?? 
ちょっとしたカルチャーショックをうけました・・・(^_^;。
  
そんな中、ルイーサの思いもかけない力強さに驚かされました。 
地下鉄に乗ったこともなかった彼女の、まさに、”火事場の馬鹿力”的な行動力! 
あの几帳面で、融通の利かなそうなおばあさんに、こんな生きる力があるなんて!! 
そして、また、どうしようもなくなった時、手助けしてくれる赤の他人が居ることにもホッと出来ました。
  
それにしても、あんなに質素な生活をして、仕事を二つも掛け持ちしていたのに、仕事を失ったとたん、困窮するなんて、困った社会です・・・(T_T)。(2015,10,25)
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