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ワンダーランド あなたに逢いたくて      


2024年 韓国 (WONDERLAND)
SF   

<監督>キム・テヨン
<キャスト> タン・ウェイ, ペ・スジ, パク・ボゴム, チョン・ユミ, チェ・ウシク, コン・ユ

<ストーリー>
死んでしまった人と話すことの出来るサービス「ワンダーランド」。そのサービスを利用する人々の思いと、その葛藤とは・・・

<感想>
ワンダーランド・・・それは、今はもういない人と再び会話出来るサービス。

突然始まる世界に、最初大いに戸惑いました。
やっとその世界観に入れた後でも、あまりにもリアルな世界に、どちらが仮想なのかが、曖昧になったりしました。

徐々に、このシステムがわかってくると、なんて素晴らしいシステムなんだろうと思えるのですが、
その後、様々な事例が描かれてくると、それはそれでまた違和感を感じだして、やはり、自然ではないなと思い始めるのでした。

特に、昏睡状態の場合、違和感は顕著でした。
もし、彼らの意識が戻ったら・・・。 普通に周りにいる人と違って、ワンダーランドの住人は、常に自分のことだけを見ていてくれるので、もし生身の人間と比べるような状況になった場合、ワンダーランドの彼らの方が自分にとってずっとうれしい存在になりかねないなぁと。

それが高じてくると、死んだ人といつまでも離れられなくなり、その時点で時が止まり、進歩も発展も無くなってしまうかもしれません。
その点、エンドロールの途中で描かれているように、ペットのAIならば、なんの問題もないかもですが、ペットに、触れることが出来ないのは、物足りなくなりそうです。

どちらにしても、最初は素晴らしいサービスのように思えましたが、実際には、人類滅亡へと進んでゆく恐ろしいシステムなのかもしれません。(2024,0805)






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