藁にもすがる獣たち　　　　　　 ２０２０年　韓国　（BEASTS CLAWING AT STRAWS） サスペンス・犯罪・ミステリー　　　　 ＜監督＞キム・ヨンフン ＜キャスト＞チョン・ドヨン, チョン・ウソン, ペ・ソンウ, チョン・マンシク, シン・ヒョンビン, ユン・ヨジョン ＜ストーリー＞ 事業に失敗し、サウナで清掃の仕事をしているジュンマン（ペ・ソンウ）は、ある日、ロッカーの中に客の忘れ物があるのに気がつき、そのバッグを開け見ると、そこには大金が入っていた・・・。 ＜感想＞ 大金入りのバッグを巡る様々な人物が絡み合うサスペンスで、韓国のオールスターキャストで楽しめました。 バッグの大金は、誰の物で、どこからどう調達したもので、一体誰が得をするのか。各人の思惑が絡み合って、目が離せない面白さでした。 原作は曽根圭介の同名ミステリーだそうですが、韓国風に、流血ドバドバに味付けしてあるのか、それとも原作もそのままなのかが知りたいので、原作も読んでみたくなりました。 見終わって、結局いったいあの大金はどこから来たんだっけ？と、頭を整理し直したりもしました。 大金の入ったルイ・ビトンのバッグが、あちらこちら転々として、それに伴って、それを手にした人物の事情が明らかになってゆくのがスリリングで面白かったです。 時間的なトリックもあって、惑わされたところもあり、一筋縄ではいかないストーリーで楽しめました。 エンドロールの一筆書きの似顔絵も、おしゃれでよかったです(^_^)。(2021,08,02)