私の小さな楽園：シネマチェック：

私の小さな楽園　　　

２０００年　ブラジル　コメディー・ロマンス

＜監督＞アンドルーチャ・ワディントン
＜キャスト＞ヘジーナ・カセー , リマ・ドゥアルチ

＜ストーリー＞
ブラジルの田舎町。ダルレーニ（ヘジーナ・カセー）は大きなお腹を抱えて町を出て行った。３年後、彼女は、男の子を連れて町に戻るが、彼女を愛した母親は、亡くなり、ダルレーニは、悲しみに沈む。そんな彼女に、近くに住む初老の男、オジアス（リマ・ドゥアルチ）が結婚を申し込みに来る・・・。

＜感想＞
あまりお目にかかれないブラジル映画です。私も今まで「シティ・オブ・ゴッド」、「セントラル・ステーション」ぐらいしか見てないですねぇ。

主人公は、あまり美人とは言えない（かもしれない）女性、ダルレーニ。ただ、なにか男を惹きつける魅力があるようで、３年ぶりに実家に帰ってきたとたん、結婚を申し込まれるのです。しかし、その相手は、初老の男性、オジアス。年齢的には、あまり釣り合いが取れないなぁと思っていたら、オジアスの目論見が、だんだん、分かってきます。
だって、オジアスは、彼女を労働力としか見てなくて、自分は、ハンモックに横になって、ラジオを聞くだけで、何もしない。サトウキビ刈りの賃仕事も、食事作りも、全部、ダルレーニ任せで、自分は、威張り散らすだけ。
さすがに、むっとしましたねぇ、私も。しかし、ダルレーニは、黙々と、働き続けるのです。

その後、彼の従兄弟が同居して、食事を作るようになり、そして、職場で知り合ったシロも、居候することになって・・・。

結局したたかに生きるのは、ダルレーニでした。という映画です。
これは、結構すごいストーリーの映画なのでした。
ブラジルのことはよく知らないので、いつ頃の話なのかもよく分からないのですが、驚くのは、実話を元にした映画だということです。
女にとっては、ちょっと溜飲の下りるかもしれない映画で、男にとっては、怖ろしい？映画かもしれません（＾＾）。
カンヌをはじめとする様々な映画祭で賞を受賞した作品です。(2007,02,09)