００７　スペクター　　　　　　 ２０１５年　イギリス・アメリカ　（SPECTRE） アクション・アドベンチャー・スリラー　　　 ＜監督＞ サム・メンデス ＜キャスト＞ ダニエル・クレイグ , クリストフ・ヴァルツ , レア・セドゥ , ベン・ウィショー , ナオミ・ハリス , モニカ・ベルッチ , レイフ・ファインズ , ジュディ・デンチ ＜ストーリー＞ メキシコの”死者の日”の祭りで、大騒動を起こしたジェームズ・ボンド（ダニエル・クレイグ）は、M（レイフ・ファインズ）に呼び出されて、停職を言い渡される。一方、ロンドンでは、国家安全保障局のトップ、マックス・デンビがM１６の解体を画策していた・・・。 ＜感想＞ まず、冒頭の長回しでドキドキさせられました。 相当長いシーンで、登場人物も多いので、撮影も大変だったんではないでしょうか。 屋根の上の狭い場所を渉るシーンなんて、ボンドは、平気な顔をして歩いていたけど、私は、見ているだけでめまいがしそうでした(^_^;。 直後の大爆破や、ヘリコプターの大暴走も、迫力満点で、つかみは、大成功です。 ボンドが何を追っているのかは、観客もそしてMでさえも最初は把握できず、その後、徐々に、ポンドの少年期に関わる出来事と人物が、今回の彼の行動に大きく関わっていることが判明してきます。 今回は、彼の個人的なことが発端となり、MI6の存続や、世界規模の陰謀にまで話が広がっていくところが見所でしょうか。 孤立無援の彼を、今まで裏方に徹していたＱが、研究室を飛び出して支援するのも、意外で楽しかったです。 ちょっと残念だったのは、過去からの因縁があり、世界規模の陰謀を企むボスキャラが、思っていたより普通だったことかな。 今回は、ポンドガールが二人。 モニカ・ベルッチが演じる年上のボンド”ガール”は、円熟味たっぷりでしたが、映画に花を添えた程度で、極あっさりの登場でした。 もう一人のレア・セドゥは、お色気感は薄く、最後もわざとらしかったですが、今までとは、ちょっと印象の違うボンドガールで、よかったです。 (2015,12,18)