13F |
1999年 アメリカ ミステリー・ロマンス・SF・スリラー
<監督>ジョセフ・ラスナック
<キャスト>クレイグ・ビアーコ , グレッチェン・モル , ヴィンセント・ドノフリオ
<ストーリー>
コンピューターソフトの開発をしているダグラス・ホール(クレイグ・ビアーコ)は、ヴァーチャル・リアリティの世界を作り上げようとしていた。そんな時、上司のフラー(アーミン・ミューラー=スタール)が何者かに殺されてしまう。アリバイのない彼は、容疑者にされそうになり、フラーが死ぬ直前まで、彼らが作り上げてきたヴァーチャルの世界にいたことを突き止める・・・。
<感想>
題名からすっかりホラーだと思って見始めたのですが、違ってました(^^;。
コンピューターのヴァーチャルリアリティの世界を描いた作品で、10年前の映画ながら、結構面白かったです。
映画の冒頭は1930年代のアメリカ。クラブで優雅に遊ぶ老紳士は、何者かに追われている様子で、バーテンダーに、謎の手紙を託してその場を去るが・・・。
そして、場面は、一転・・・。
最新のコンピューター技術関係の話で、10年前の映画となると、古くさい感じがしてしまうと思いきや、そんな感じは、全くありませんでした。オチは、途中で分かってしまいましたが、巧みなストーリー展開で、楽しめました。
キャストも、スター俳優ではありませんでしたが、それぞれ何役もこなしている上、これがまた皆さんうまくて、その点でも、とても満足できました。
ただ残念なのが、題名の「13F」で、これでは、ホラーみたいだし、かといって、特別13Fが、深く関わってくるわけでもないので、この題名では、もったいないような気がしました。まあ、原題が「THE THIRTEENTH FLOOR」なので、文句を言う筋合いじゃないんですけどね〜(^^)。(2009,01,09)
7年前に見たのをすっかり忘れて、また鑑賞、しかも感想まで書いてもまだ思い出さず・・・トホホ、折角書いたので、感想再アップします。
7年経っても、私自身は、全く進化せず、むしろ退化している・・・?!(T_T)。
<感想>
ヴァーチャル・リアリティによって、今の自分とは全く違う時代や人格をを生きたいと願うのは、壮大なる夢?それとも現実逃避?
普通、仮想現実の世界は、”仮想”であるはずなのに、リアルに作りすぎてしまったらどうなるか。
まるで、スマホのMMORPGゲームのように、動かしている本人がいない間も、その世界は動いていて、人々は普通に生活しているなんて、なんだか怖いですねぇ。パラレルワールドみたい。
リアルに生きていると思っていた世界が実は、作り物の世界だったと分かったら、相当なショックで生きる気力を無くしそうです。
現実と仮想の境界線をあやふやにしてしまうと、こんな事になってしまう。
深く考えると、頭がこんがらがります(^_^;。
途中、あれっ?!と思ったのは、ヴァーチャルの世界からリアルな世界に侵入出来たこと。
ここはどこ?私は誰??みたいな感じですねーーー(^_^;。
こんな事が起こったら、おちおちヴァーチャル・リアリティ・ゲームなんて、出来ませんよ(^_^;。
1999年当時、この映画が作られたと言うことで、映画マニアには、有名な作品らしいです。
レオナルド・ディカプリオ主演作「インセプション」は、クリストファー・ノーラン監督が、この作品にヒントを得てたのだそうです。なるほど!!
キャストの演技がなかなかすばらしかったです。
最初は、分からなくても、後半、人格の交代が起こった時の顔つきや演技の違いが、すばらしい!!
特に、フラーの娘役をしたグレッチェン・モルは、人格が違いすぎて、同一人物には見えなかったです(^▽^)。(2016,06,11)
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