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12番目の容疑者      


2019年 韓国 (THE 12TH SUSPECT)
ミステリー・サスペンス    

<監督>コ・ミョンソン
<キャスト>キム・サンギョン, ホ・ソンテ

<ストーリー>
朝鮮戦争休戦後の韓国の喫茶店で、文人達が珈琲を飲んでいるところに、陸軍部隊のキム・ギチェ(キム・サンギョン )が訪れ、ある殺人事件の取り調べが始まる・・・。

<感想>
朝鮮戦争が休戦になった後の混乱の時代の韓国を描いた作品でした。
題名から、クリスティとかクイーンとかのような推理作品かと思って見始めましたが、違っていました。
確かに殺人事件が起こりますが、実は、朝鮮半島の根深くて、暗い闇を描いたものでした。

映画の舞台は、とある喫茶店。
舞台装置はシンプルで、登場人物も限られているので、まるで舞台劇のようでした。

主題となっている朝鮮戦争は、国を二分した激しい戦いで、戦線も大きく変遷していったので、その時々の禍根のようなものも大きいのかもしれません。
同じ民族という所も、また、複雑な感情があるのかも知れませんし、そのあたりのところは、私には、本当には、理解しにくいところです。

セリフ劇になっているので、とくに、前半の人物の説明部分は退屈でした。
でも、それらを全部聞いた上での終盤は、考えさせられるものでしたが、本当のところは、朝鮮戦争当事者でないとわからない感情もあるのかもしれません。
ただの推理映画だと思ってみると、ちょっと当てがはずれてしまう作品だと思われます。(2022,12,19)



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