Jの悲劇           |  
  
2004年 イギリス  スリラー    
  
<監督>ロジャー・ミッシェル 
<キャスト>ダニエル・クレイグ ,   サマンサ・モートン ,   リス・エヴァンス ,   ビル・ナイ ,   スーザン・リンチ 
  
<ストーリー> 
大学教授のジョー(ダニエル・クレイグ)が、恋人クレア(サマンサ・モートン)と草原でピクニックを楽しんでいたその時、近くに気球が落下してきた。気球の中には、子供が一人。ジョーは、近くに居合わせた人たちとともに、気球を抑えようとするが、その時、突風が吹き、気球は、再び舞い上がってしまう。ジョーたちは、手を離してしまうが、一人だけ、気球につかまったまま、空高く上昇してしまった男が一人。その後、彼は、力尽きて落下。墜落死してしまう・・・。
  
<感想> 
のどかな風景の中でのピクニック。そんな、やすらぎのシーンの片隅に、突然正体不明の影が・・・。そして、始まる騒動と、一瞬の沈黙・・・。とてもショッキングな出だしで始まった映画です。 
目の前で起こった不幸な出来事に、ジョーは動揺し、事故から数日経っても、トラウマとして記憶の底にその時の光景が焼き付いてしまう・・・。そんな彼の前に、一人の人物が現れて・・・。
  
原作は、ブッカー賞作家イアン・マキューアンの世界的ベストセラー「愛の続き」だそうです。不気味で、胸がざわざわする話でした。
  
降ってわいたような突然の事故に遭遇して、精神的に不安定になり、その上、わけの分からない男につきまとわれ、正気と狂気の境目に落ち込んでゆく男をダニエル・クレイグが力演しています。彼は、こういう役、うまいですね〜。まだ彼のジェームズ・ボンド映画は見ていないのですが、アクション映画より、性格俳優としての彼をもっと見たいような気がします。
  
見終わってから、もう1度最初のシーンをじっくりと見てしまいました。偶然、あの場に居合わせた人々の人生を大きく変えてしまった出来事を・・・。(2008,02,18)
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