LOFT　ロフト　　　　　　 ２００５年　日本 ホラー・ミステリー　　　 ＜監督＞黒沢清 ＜キャスト＞中谷美紀, 豊川悦司, 西島秀俊, 安達祐実, 加藤晴彦, 大杉漣 ＜ストーリー＞ 文学賞受賞作家、春名礼子（中谷美紀）は、自身初となる、恋愛小説の執筆に取りかかっていたが、全く筆が進まない。そこで、環境を変えようと、編集者の木島（西島秀俊）の見つけてきた森の中の一軒家に引っ越してきた。そして、ある夜、向かいの廃屋に、男（豊川悦司）が、何かを運び込むのを目撃する・・・。 ＜感想＞ 全体に、静かに進行する映画で、特に前半は、その静かさが、何とも言えないような不気味さを醸しだしている作品でした。 止まらない咳、静かな一軒家、そして、沼のミイラ・・・。 ほらほら、何となく、怖いでしょうーーー(^^;。 部屋をわざと暗くして見ていたのですが、やっぱり、電気を点けようかなーーーと、激しく逡巡しながら見ていました。 メインキャストの中谷美紀と豊川悦司の二人も、静かな演技で、声を張り上げることも、叫び出すこともなく、またそんなところが、そこはかとない恐怖を感じさせるのでした(^^;。 それに、やっぱり、二人とも、演技が、お上手なのよね。 でも、そのいい雰囲気が、後半には、大きく崩れてしまいました。 なんでそんな事を？！というような、不自然なことを何故やらせる？？？ あまりにも意味不明な行動を取る登場人物たち。 思わず、失笑してしまったことも・・・(^^;。 このあり得ない行動は、ミイラの呪いなんでしょうかねぇ(^^;。 前半が良かっただけに、惜しいなぁ。 キャストは、豪華でしたねぇ。 今から７年前の映画なので、中谷美紀が、今ほどアクが強くなく、綺麗で、柔らかい感じで、とてもよかったです(^^)。(2012,06,15)