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「月狂ひ」 小池真理子 2001.01.13
冴え冴えとした月光の差し込む夜半の診察室。
消毒薬の匂いが立ち込めるベッド。
視線を上げた幼い私が目にした二つの影。
母の倫ならぬ恋の目撃者は、自らもその人生の秋に狂おしい恋に落ちていた・・・・。
縊死という悲しい手段で不倫にピリオドを打った母の最後の姿を目に焼き付けたまま私は身悶えする。
月の狂気を纏ったこの恋を、一体どうしたらいい!?(帯より)
中年の女性編集者は、母親が、許されぬ恋の末、自殺したことで、
心に深く傷を受けているが、心ならずも、自分も、母親と同じ道を進んでしまう。
うーん、なんか、共感できないのは、夫も、恋人も失いたくない、っていうところか・・・。
しかも、最後は、中途半端な、結論を出してるので、理解できない。