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「奇跡の人」 
真保裕一 2001.10.08





31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、
他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。
しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。
8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家に一人帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。
そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが・・・・。
静かな感動を生む「自分探し」ミステリー。(紹介文より)

彼は、いったい何者なのか、いったいどういう人間だったのか・・・? 
それを知りたくて、どんどんとのめり込んで読みました。
もし、自分が、彼の立場だったら、やっぱり同じように、知りたくなるでしょう。
周りが、隠せば、隠すほど、その気持ちが、強くなるのは、よく分かります。
その気持ちを見透かしたように、彼の闘病の模様を綴った母親の日記が差し挟まれる構成が、
心憎いほどのうまさです(^^)。
ちょっと後半、しつこすぎで、鼻白みましたが、あのラストならいいかな。

一部分からないところがあったので、分かる方、教えてください。
故に、ここから、ネタバレ含むかも・・・(^^;




克己が、退院して、帰ってきたときの、近所の人の過剰な反応が、分からなかったです。
横山さんは、克己から、いきさつを聞いて、納得した後は、彼に、非常に協力的だったけれど、それまでの、態度が、分かりません。
もう一軒のお隣も、異常に、克己のことを怖がっていたようだけれど、
あの家に、越してきたときには、もう克己が、入院していて、彼の、若い頃の乱行を知らないはずなのに・・・? 
何か、理由があったのでしょうか?

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