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「心とろかすような」 
宮部みゆき 2001.10.30







あの諸岡進也が、こともあろうに俺の糸ちゃんと朝帰りをやらかしたのだ!
いつまでたっても帰らない二人が、あろうことかげっそりとした表情で、怪しげなホテルから出てきたのである!!
ーーお馴染み用心犬マサの目を通して描く五つの事件。さりげなくも心温まるやりとりの中に人生のほろ苦さを滲ませ、
読む者をたちどころに宮部ワールドへと誘って行く名人芸を、とくとご堪能あれ。(裏表紙より)

苦手な短編集でしたが、レギュラー陣が出てくるので、そう苦もなく読めました。
といっても、シリーズ物も、苦手な私ですが・・・(^^;。
でも、そこは、さすがに宮部さん、5編とも、一ひねりしてある作品で、面白かったです。
ただ、これは、シェパードのマサの目を通して描いて書いてあるので、ちょっと、まどろっこしい。
私としては、こういう書き方は、好きではないようです。
マサの気持ちが、分かって、面白いのは、面白いのですが、
それなら、それで、飼い主の加代ちゃんの、考えていることなどは、かえって、ない方が、すっきりするように思います。
そんなわけで、探偵事務所の皆が、慰安旅行に行ってる間の事件「マサ、留守番する」が、一番読みやすかったわけです。

ちょっとショックだったのは、このシリーズの前作「パーフェクト・ブルー」読んだはずなのに、全然覚えていない・・・(^^;。
まあ、いつものことだけど・・・(T_T)。