シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     



「R.P.G.」 
宮部みゆき 2001.11.11







ネット上の疑似家族の「お父さん」が刺殺された。
その3日前に絞殺された女性と遺留品が共通している。
合同捜査の過程で、「模倣犯」の武上刑事と「クロスファイア」の石津刑事が再会し、二つの事件の謎に迫る。
家族の絆とは、癒しなのか?呪縛なのか?
舞台劇のように、時間と空間を限定した長編現代ミステリー。
宮部みゆきが初めて挑んだ文庫書き下ろし。(裏表紙より)

何の、前知識も得ずに読んでいくうちに、まるで、舞台劇だわ!と思った私の感覚は、
やはり、宮部さんの意図するところだったのですね。
限られた空間での、息詰まる刑事と参考人たちとのやりとり。
これを舞台で見てみたいと思いました。
事件の発端は、ネットの掲示板でのたわいないおしゃべり。
しかも、それが映画関係のHPだったので、ちょっと、こそばかったです(^^;。
過去の作品で、活躍した刑事さんたちの登場で、宮部さんファンへのサービス版っていう気もしました。
でも、もちろん、これらの作品を読んでなくても、十分に楽しめます。
特に、このラストは・・・。
ネタばれできないのですが、こういうのも、私は、アリです。