サスペンスものとしては、とてもおもしろかったです。 男の子がいなくなってもすぐには誘拐事件としては調べずに、事件事故、両方からの地道な調査。 そんなまどこっさが子供の父親に不信の念を抱かすのはよくわかりました。 そして、様々な面から犯人像を追ってゆく。 時には、全く関係のない横道にそれたりしながらも、だんだんと核心に迫ってゆく。 そんな警察の、積み重ねの捜査の重要性をよくわかったうえで、捜査をすすめる辰巳刑事に好感が持てました。 でも、ちょっと、なじめなかったのが、辰巳の恋愛感情。 一目惚れには、実際、理由というものがないとは思うけれど、それは、本人だけのことで、読んでいる読者にも、わかるように書いてくれないと・・・。 藤田さんの本は、今回初めて読んだと思うけれど、恋愛関係は、ちょっと苦手なのかも・・・(^^)。 この分野は、やはり、奥様の小池真理子さんの方が、上手かな。 |