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「ジオラマ」
桐野夏生 2001.11.17
マンションの真下に住む赤い髪の女。
銀行員の自分とはまったく別世界の人間だと思っていたのに・・・・・。
夜はウリをやるOL、偽装結婚してしまったゲイのサラリーマン、みな自分なりに普通の人生を歩んでいたはずの人たち、
その平凡な日々に潜む闇。
日常の断片が少しずつ異常な方向にずれていく恐怖感が、濃厚に立ちこめる短編群。(カバーより)
短編集でした(^^;。
- 「デッドガール」・・・確か、こんな事件が実際にあったような気がします。なんと、恐ろしい・・・。
- 「蜘蛛の巣」・・・私は、こういう話、とっても好きです。なんということのない日常生活、でも、実際は・・・。
最後まで読んで、また、もう一度、最初から改めて読み直しました。
- 「捩れた天国」・・・この女性の心理、わかるような気がします。無駄なことなのに、しないではいられないこと。
絶対、他人には、わからないことですよね。
そのほか、6作の短編が収録されています。それぞれに、味わい深く、おもしろいミステリーになっていました。
やはり、内容の凝縮された短編で、その作家の真の力量が、わかるようです。