「陰陽師　付喪神ノ巻」　 夢枕獏　2001.12.18

丑の刻、貴船神社に夜毎現れる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。
そんな男の窮地を救うため、安倍晴明と源博雅が目にしたものは！？　
女の悲しい性を描いた「鉄輪」他、全七編。
百鬼夜行の平安時代。
魍魎たちに立ち向かう若き晴明と博雅の胸のすく活躍、魅惑の伝奇ロマンシリーズ第三弾。（裏表紙より）

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やっぱり、鬼になるのは、女性の方が、多いようです。
それも、恋しさ余って・・・と言う感じで。
映画に一部描かれていた、「鉄輪」は、その悲しさの最たる物でしょうか。
待っていることしかできない、当時の女の人の悲しさが、こうして、鬼に、人を変えてしまうのでしょうね。
男の人に捨てられた女の人は、生きるすべがなかったのですから・・・
でも、男恋しさのあまり、逆恨みされる女性も、たまった物ではありません（這う鬼）。
また、恋しさのあまり、死者をよみがえらせても、いいこともないようです・・・（迷神）


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