シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     



「黒祠の島」  小野不由美 2001.12.25







その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかったーー
作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。
パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴をたどり、「夜叉島」という名前に行き着いた。
だが、島は明治以来の国家神道からはずれた「黒祠の島」だった・・・。
そして、嵐の夜、神社の木に逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されていた・・・。
島民の白い目と非協力の下、浮上する因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?
実力派が満を持して放つ初の本格推理!(裏表紙より)



おどろおどろしい小野不由美の世界です。
はじめは、そうでもないのですが、終わってみれば、すごいことに・・・(^^;。
とは言っても、題名になっている、黒祠の島に上陸したとたん、からからと回る風車(かざぐるま)・・・・
そこから、不気味な世界が、始まっているのですが・・・。
本の中にも書いてあるとおり、風車自体は、子供の遊ぶおもちゃですから、怖くも何ともないのに、
それが、何やら恐ろしい雰囲気を醸し出しています。
謎解きは、「調査人」の、式部がするのですが、私が疑問に思った2つのことに、
何で、早く気が付かないのかと、イライラさせられました。
そこに行くまでが、ちょっと、回りくどかったかも。
ラストは、あれがこうで、これがああだからと、頭が、ごっちゃになってしまいます(^^;