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「枝の折れた小さな樹」    鈴木光司 02.03.31






あの時、あの場所で、あなたと過ごしたかけがえの無い日々──
誕生から死の時まで、心の奥にそっとしまわれた大切な時間を、優しく紡いだ短篇集。 (帯より)

鈴木光司さんといっても、ホラーではありません。
身近な人への暖かい愛情を感じます。
そういえば、彼の作品は、ホラーでも、愛がありますね。

目覚めれば目の前は海・・・父母の若い頃のキラキラとする思い出。すべてのひとに、そんな時が必ずあるはず。
大山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バブルに踊らされて、過去に会った不幸そのものの女の予言が身に浸みる。そんな男の再生物語。
結婚指輪・・・・・・・・・・・・・・・些細なことも気になり、それなりの結論を出そうとする夫と、その執拗さを嫌悪する妻。この結末は、男の思っていることとは違うのかも。
枝の折れた小さな樹・・・・・・10歳で夭逝した娘翔子。彼女の死により、生きる気力をなくした両親のために、息子はあるビデオを作成した。そこに挿入する最後の言葉とは・・・?失った人の再生
人生相談・・・・・・・・・・・・・・・作家のサイン会に不倫相手の妻が来たとき。。。
一輪車・・・・・・・・・・・・・・・・・不登校の娘に、仕事人間の父親が、一生懸命に心を開いてほしいと願った一輪車。不登校になるには、それなりの理由があった。
サイレントリー・・・・・・・・・・・・何も言わない亡き母の写真。そこに写っている母は、心からのほほえみを浮かべていた。その理由を知りたくて、娘は、その写真撮影の場所を探す。