私の苦手な時代物です。何故苦手かというと・・・?よく分からないのですが、その言葉遣いとか、女性の名前の特徴のなさが原因でしょうか。 しかも、この本の主人公は、12才のりん。彼女が、幼いながら、大人顔負けの推理をして、事件を解決してゆきます。この流れも、嫌いなのでした。こんなに賢くて、良くできた子供なんて、ちょっとかわいげがない。 ただ、作中出てくる成仏できないお化けさん達の、なかなか個性的なこと、これは、特筆すべき点でした。こんなに、怖くなくて、人間味あふれるおばけさんなら、私もちょっと会ってみたいものです。特に、蒸し暑く、寝苦しい夏の夜など、おみつさんに添い寝して欲しい(^^)。 また、登場人物(お化けさんも含む)が、多くて、ふな屋の座敷で行われた2回目のお化け比べの時など、頭の中が、混迷の極みになりました(^^;。誰に誰が見えて、誰は見えないとか・・・(^^;。一気に読むと言うより、そこら辺を整理しながら、じっくり読む本かも知れません。 ただ、そこを乗り越えると、やはり、宮部さん、ラストは、心を震わせてくれます。少し泣きました。 |