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「シネマ坊主」   
松本人志 02.08.03


ハリウッド大作からミニシアター感動作まで、全72本をぶった斬り!
独自のシニカルな視点と毒舌による松本人志初の激辛映画批評集。
『日経エンタテインメント!』連載の好評コラムをまとめる。(「MARC」データベースより)

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松本人志の本は、結構評判になっていたのに、今まで読んだことなかったのですが、今回は題名が「シネマ坊主」、これは、はずせません。

彼が、映画好きとは知らなかった。でも、あとがきを読んでみると、実際、そんなに好きでもないらしい。とは言いつつ、結構見ているようですね。
雑誌の連載みたいだから、本人も書いているように、普段自分では絶対見ないような映画も見たり出来るから、こういう企画は、いいですね。

視点が、お笑い人としてなので、そのところが他の人のレビューと、違っていて、面白かったです。たとえば、人を笑わせる事への執着は、すごくて、そこら辺の興味というか、観察は厳しいです。映画の中のシーンで、自分も同じようなアイディアを持っていたりすると、すごく悔しがったりしています。

ここで、紹介されている72本のうち、私は43本を見ていましたので、そこの所だけ読みました。まだ見ていない映画については、ネタバレがあったり、それがなくても、見る前から酷評されたんじゃ、見る気が失せますから。

映画のレビューは、人それぞれで、ある人が、腐しても、ある人は、絶賛してる。そういうところが面白いですね。その点、彼の感じ方も、私と同じようなものも、全然違うのもありました。
たとえば・・・
◎アメリ・・・クレーム・ブリュレをまねしてみんなが食べるのは「完全にアホ」とか書いてあるけれど、マネじゃないんですね、食いしん坊だから、どうしても、食べてみたくなるんですね。
◎エニイ・ギブン・サンデー・・・ルールが分からないから全然面白くないって言うのには、大賛成!やっぱりそうよねぇ
◎ダンサー・イン・ザ・ダーク・・・「映画館の前の方で見たら船酔いみたいになってダメ」って、これ、本当にそうです。私は、ちょっと時間に遅れたので、最前列の一番はじっこでしたから、2〜3日は、立ち直れませんでした(^^;。

映画も好き、本も好き、だから、映画のことを書いた本は、一番好きです(^^)。