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「消えた少年たち」   
オースン・スコット・カード 02.09.10



連続少年失踪事件にゆれる南部の小さな町を舞台に、
家族の愛とは、親子の絆とは、思いやりの心とはなんなのかななどを
読む者に問いかける感動の書。(表紙折り返しより)


今度、映画化されると聞いて、読んでみました。題名からして、いかにもミステリーっぽくて、面白そうですよね。ただ、私の苦手な翻訳物で、2段組500ページなのでちょっとした気合いも必要でした(^^;。

はじめは、どこまでいっても、この題名のような話にはなりません。主役のフレッチャー家の、お父さんの会社でのいざこざ、経済的な危機、母親と子供達、そして、この一家が、信仰するモルモン教の活動と、その人間関係。
私が、海外物をあまり読まないのは、この宗教関係の話しについて行けないと言うこともあるのだと読んでて思いました。

いつまで読んでいても、この題名から私が想像する話とあまりにも違うので、何回も、題名を見直しました。確かに「消えた少年たち」で、原題も「LOST BOYS」なのです。 そして、4/5を読んだところからやっと核心に入ります。

私は、出先に本を持っていって読んでいたのですが、思わず泣いてしまいました。 そうか、そうゆうことだったのか・・・。
今まで辛抱して読んでいた甲斐がありました。
このラストにもっていくには、こうやって家族の関係や日常を詳しく書く必要があったのかもしれません。 それにしても長すぎるけれど・・・

じっくり本を楽しむことの出来る人向きです。