「しょっぱいドライブ」　　　 大道珠貴 　　03.05.23 　　　　 芥川賞受賞作 お金か？セックスか？いや・・・・ わたし（３４歳・独身）、九十九さん（６０代・妻子持ち）。しょっぱい愛の物語。 （帯より） 元々純文学って、ちょっと苦手・・・(^^; 何が純なんだか分からないけど、受賞作のこれが、この年一番の純文学だったって事らしい・・・。 純文学って、退屈って事なのかな・・・？ 私は、やっぱり大衆文学派みたいですねーー 著者の大道珠貴さんも、「おもしろい！と手をたたいてもらえる話を書きたい。」とおっしゃってるし、私もそんな本を読んでみたいです。 中年にさしかかった女性と、初老の男性との関係の話では、川上弘美の「センセイと鞄」の方が、ずっと好きです。 受賞作よりも、３話目の「タンポポと流星」の方が、傍若無人の鞠子の行動に、読んでてイライラしながらも、女友達ってこんな事もあるかもと、少し愛おしくなりました。 とはいっても、この一連の作品に出てくる女性たちに、感情移入はおろか、好感さえも持てず、ただたださらっと読んでしまった本です。