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「野球の国」
奥田英朗 03.05.30
この悩める小説家に必要なもの、それはーー
野球場、 映画館、
マッサージ、 うどん、
ラーメン、 ビール、
編集者、 CPカンパニーの服・・・・
そして旅。 ワオ!
トホホでワンダフルな一人旅。 (帯より)
野球にそんなに興味がないのに、こんな本を読んでみました。
ただただ著者の奥田英朗さんの本が、好きで、どんなエッセーを書くのかと思ったからです。
私から見たら、面白い本をどんどん書き上げてゆく著者なのですが、本人にとっては、帯にもあるように、悩み多き小説家のようでした。
多かれ少なかれ、一人で黙々と仕事をする職種の方々は、皆そんな疑心暗鬼に取り憑かれながら仕事をされているんでしょうね。
本の内容は、確かに野球の絡んだ旅の話でしたが、野球の話は、半分ぐらいで、後は、地方への旅行記でした。だから、野球、特に中日に全然興味のない私でも、面白かったです。しかし、スポーツの絡んだ話は、雑誌で読んでこそで、こうして単行本になってから読むと、タイムラグがありすぎて、ちょっと間が抜けますなぁ(^^;。
でも、さすがに作家さんの旅行記、凄くうらやましいところが多かったです。
一つは、その日程。
沖縄に10日ぐらい滞在して、しかも、あの読谷村の豪華リゾートホテルで、数泊!!その後のスケジュールも自分の思いのまま、映画館に通ったり、マッサージをしてもらったり。ああ、いいなぁ、こういう、気ままな旅!!
一つ気になったのは、東北旅行に行く前に書き上げたという「失敗作」。私が、面白い〜〜って言った本じゃないですよねぇ(^^;。