「ハワイッサー」　　　

「ハワイッサー」　　　　
水野スミレ　　03.10.11

　　　　

「幸せでなければ負けだ。人生大損！」
３５歳専業主婦のコトブキは内なる声に身を任せ、
貪欲にまっしぐらに生き進む。
育児、料理、浮気、ＰＴＡ活動ーー
日常の全てを一大イベントとして捉え、
いつなんどきも我が身の幸せを享受する彼女の、
ある１日の物語であるーー。
母性愛と快楽、思い込みと節約精神に満ち溢れた、驚天動地の専業主婦小説。
（表紙折り返しより）

「ハワイッサー」この聞き慣れない言葉は、沖縄の方言で、「極楽だ」という意味だそうです。「ハワイ＝極楽」というイメージそのままの言葉です。

３５歳の専業主婦コトブキの朝６：１５から深夜１：００までの１日の物語。
専業主婦といっても、彼女の１日は、忙しく、刺激に満ち溢れているのです。
それもそのはず、彼女は、朝の８：００には、浮気相手の所でせっせと快楽を求めているのですから！(^^;

といっても、彼女、決して、家族を捨てて快楽だけに走っているわけではないのです。
それどころか、夫や子供達の幸せを真剣に願って日夜孤軍奮闘しているのです。
その彼女の思考回路が面白くて、一気に読んでしまいました。

夫のためには食生活から仕事、そして夜の営みまで。そして子供達には、やはり食生活から宿題、ゲームの時間等々まで。それぞれ最上と思われることを考え、実行して行く彼女。その上で、もちろん自分のためにも貪欲に生きている彼女。
そんな彼女の１日が、退屈であるわけがありません。
おまけに、浮気相手が、もう一人いるというんだから、ほんと、たくましい主婦、コトブキです(^^)。

元気な人の本を読むと、こちらまで元気をもらえるので、特に女性に読んで欲しい元気本です(^^)。