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「魔女は夜ささやく」 上下   
ロバート・R・マキャモン  



    
17世紀末、アメリカ南部。
魔女裁判を行うためにファウント・ロイヤルへ向かう
判事ウッドワードとその秘書マシューの前に立ちはだかる様々な出来事。
ふたりは、正式な裁判を無事に行うことが出来るのか。
そして、魔女として捉えられた女は、本当に魔女なのか?
ロバート・R・マキャモンが10年の沈黙を破って完成させた大作ミステリー。


ロバート・R・マキャモン。スティーブン・キング、ディーン・クーンツと並ぶホラーの大家・・・だそうです。
他のふたりの大家の本も読んでみなくっちゃ(^^;。
ということで、ロバート・R・マキャモンがホラー作家だったとか、その後の紆余曲折も知らないまま読みました。

題名や、装幀は、ちょっとファンタジーのようなイメージもしますが、内容は、濃厚です。
上下巻2段組で、読み応えもたっぷりです。おかげで、読み終わるのになんと半月もかかってしまいました(^^;。いや、ほんと、面白いんだけどね(^^)。

ファウント・ロイヤルの町に降りかかる様々な災いを全て、一人の女性を魔女に仕立て上げることによって解決しようとする住人たち。
本当に魔女がいると信じられた時代に、こう考えるのは仕方ないでしょうねぇ。
しかも、色々な証拠も、証言も揃っているのだから、裁判で彼女が火刑になるのは時間の問題のようにも思えます。

魔女に関する話はミステリーになっていて、面白いのですが、判事の病気の描写がちょっと過酷でした(^^;。当時のいろんな治療法がわかって、それはそれなりに面白いといったら面白いんだけど・・・(^^;。

でも、人物描写は、町の人々や、判事、マシューそれぞれを詳しく描いて、見事な物語になっていました。
読んでいて、描かれているシーンがまるで目に浮かぶようなんです。
これは、是非、映画化にして欲しいですね〜。
マシュー役は誰がいいでしょう。
オーランド・ブルーム?ガエル・ガルシア・ベルナル?レオナルド・ディカプリオ??う〜ん、悩むーーー(^^)。(03.10.30)