「カラフル」　　　　 森絵都　　 　　　　 いい加減な天使（アイツ）が、一度死んだはずのぼくに言った。 「おめでとうございます、抽選にあたりました！」 ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。 前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくは さしてめでたくもない下界生活にまいもどり・・・ 気が付くと、ぼくは小林真だった。（帯より） これを読んだ第一印象は、「いいなぁ」です。 こんな事が、本当にあったら、どんなにいいでしょう。 人生には、一度間違ってしまったら、取り返しのつかないことが多いです。 そして、誤解していることも、気が付かなかったことも、たくさん、たくさんあるんです。 私なんか、そういうことが積み重なって、もう窒息寸前。 だから、すごく、うらやましかった・・・ そして、元気づけられました。 知ろうとすれば、本当のことが見えてくる。 そして、変わろうとすれば、変わることも出来るんだと・・・。 さすがに人気のある本だけあって、心に響きました。 ちょっと疲れてる時にお薦めです。 (03.11.02)