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「永遠の出口」
森絵都
あの頃の私、〈永遠〉という響きにめっぽう弱かった。
青々とした10代。翔けぬけた少女の季節は、想い出がいっぱい
『カラフル』の感動から5年。初めて描く《大人への物語》(帯より)
うん、そうそう。と思ったり、あぁ、そうだったのかぁと思ったり。小学生から高校までの女の子の物語です。
小学校時代の話は、子供の頃を思い出して懐かしかったです。私も、友達とちょっと遠出をして冒険した気分になったなぁとか、子供とはいえ、誕生会は、大事なコミュニケーションの場だったなぁとか、遙か昔のあれやこれやが急によみがえってきた感じです。
そして、怒濤の中学生。私の中学時代はまだお子ちゃまだったので、大過なく過ぎていったのですが、中学生が荒れる気持ちが、少し分かったような気がしました。親がどうのとか、先生がこうのとかの問題ではなく、ただただ成長過程の一つと思った方が良いのかも知れませんねぇ。この「遠い瞳」は、この年代を持つお母さんに読んで欲しいですね。
初デートの話も、何となく懐かしい(^^)。デート中、トイレになかなか行けないなんて、ほんと純情だったわ〜〜(^^)。今なら、ビールを飲んだ後、何回でも平気で行っちゃうのにねーー(^^)。
森さんは、児童文学作家だそうで、ということは、この間読んだ「カラフル」も、児童文学だったのですね。私は、大人なのに、すごく感動したんですけどーーー(^^;。
文学には、年齢制限がないって事で、まあ、いいかな。
こんな私は、今でも、「もう永遠に会えない」とか「永遠に見れない」というシチュエーションに出会うと、胸がきゅーっと締め付けられてしまいます。やっぱり大人になりきれてないのね、きっと。 (2004.01.25)