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「負け犬の遠吠え」
酒井順子  




この一冊が、日本を揺らす大論争に。
全国の負け犬たちの熱い共感を呼ぶベストセラー!
嫁がず、産まず、この歳に。(帯より)



あはは、もうこれは、女性必読の本ですね〜。老若を問わず、面白く読めると思います。
でも、決して、眉根を寄せて読んではいけません。ジョークですジョーク。

これを読んで、負け犬の人たちの多くは、そうそう!と共感?し、勝ち犬の人たちは、それなりに納得することでしょう。
それもこれも、この本の著者酒井順子さん自信が自称「負け犬」で、しかも、そのことに誇りを持ちつつ、自虐的に書いているからでしょう。

もう、この本は、世に知れ渡っているので、「負け犬」の定義をここに再び挙げることもないでしょうが、一応書いてみると・・・。
「負け犬」とは、未婚、子ナシ、30代以上の女性のことだそうです。
全くもって、大きなお世話な訳ですが、著者にこれを書かせた、そして、この本がベストセラーになった理由は、30を過ぎた自由に生きている女性を、世の中は、なかなか静かには、ほっておいてくれないという事なんじゃないでしょうか。
あれやこれやの外圧に対して自分を守ろうとする自衛本能が、これを書かせたのだと推測します。こうやって開き直ったら、逆に、すっごく楽ですもんね〜(^^)。

ただ、この酒井さん自身も、ある時、ひょんな事から結婚でもしようものなら、こんな事、きれいさっぱり忘れてしまうんではないでしょうかね。読みながらそんな気がしました。

この本を読み終わった翌朝、「負け犬」の一人として名が上がっていた皇族のある御方のご婚約内定が発表されたのも、何かの因縁でしょうかねぇ・・・(^^)。 (2004.11.13)