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「蛍」
麻耶雄嵩
蛍が誘う、戦慄の旋律。
大胆にして繊細。驚きに驚く、あざやかなトリック!
本格ミステリNo.1の傑作『鴉』から7年、
鬼才が放つ新たなる野望。 (帯より)
麻耶雄嵩さんという作家さんは、名前は知っていたのですが、今回初めて読みました。 この本を読みながら、数年前、綾辻行人とか、有栖川有栖という、いわゆる、新本格と呼ばれる作家さんたちの著作を読みあさった頃を懐かしく思い出しました。
だって、この「蛍」は、紛うかたなき正統「嵐の山荘」状態なんですもの(^^)。
舞台は、10年前に惨劇のあった人里離れたファイアーフライ館で起きます。しかも、館に到着前から雨模様。そして、町と館を結ぶ、たった1本の道にある橋が通行不能になり(やっぱり!)、携帯も圏外で、電話線も切られ、外部とは連絡不能状態(そうこなくっちゃ!)、そんな孤立した状況で、殺人事件が起こります(やったーー!)。
なんかね、読みながら、違和感を感じたんですよ。だから、ちょっと戻って読み直したり、登場人物欄を見直したり、いろいろしてたんですけどね〜〜。最後まで読んで、そこら辺のもやもやがすっきりしました。面白かったです〜(^^)。エピローグも、気持ちいいほどばっさりとやられましたねぇ。
一度読み終わっても、もう一度最初から読まずにはいられない本でありました(^^)。
麻耶さんの他の本も、読んでみる事に決めました(^^)。 (2005.01.21)