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「銀輪の覇者」
斉藤 純  



「このミステリーがすごい!2005年版」(宝島社)が
選ぶ本年度国内編第5位
ーー手に汗にぎる自転車冒険小説ーー
大戦前夜に開催された未曾有の本州縦断レース (帯より)



面白かったです。それも思った以上に。・・・というと、怒られそうですが、実際、「戦前」、「自転車レース」のどちらの言葉にも、さほど魅力を感じず、本の装丁も、私好みでない漫画チックで、どうするかなぁと思いつつ、読み始めたのに、時代背景、自転車レースの駆け引き、登場人物たちの背負う人間模様など、面白くて、最後まで引き込まれて読むことができました。
最初は、ミステリーっぽくないのですが、これがどうして、ちゃんとミステリーになっていましたね〜。
登場人物の一人一人の謎が徐々に解明されてゆくところは、ドキドキワクワクでしたねぇ(^^)。

これは、私のように、自転車レースに興味がない人でも、十分面白いと思います。自転車レースって、こんなものなんだと、知らない世界を、かいま見れて、興味深かったです。
ラストのレース展開は、感動的です。彼らとともに、私もレースに参加しているような高揚感が得られました。 (2005.02.17)