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「ダ・ヴィンチ・コード」上・下
ダン・ブラウン  




ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くして、絵に描き込んだ暗号とは?
美術史を含む巨大な西洋史の暗部にまで我々を連れて行ってくれる作品。
もう、読むほかはない!<荒俣 宏> (帯より)




話題になっているのは知ってました。映画化されて、その主人公をトム・ハンクスが演じるのも知っていました。でも、実際に、こんなに面白いとは、知りませんでした(^^)。ちょうど読んでいる最中に、東京に行くことになり、上下巻とも持って行く羽目になって、すごく重たい思いをしましたが、おかげで、新幹線の中で夢中になって読み、全く退屈しないですみました(^^)。

読みながら、知的好奇心でいっぱいになり、何度も、美術書を紐解きたくなりました。そして、是非ルーブルにも、ツアーでなく、ゆっくりと1週間ぐらいかけて見学しに行きたくなりました。

聖杯って、そういうことだったんですね〜。今までは、何をもって聖杯と言うのかさえ知らなかったんですから、無知とは恐ろしいですねーー(^^;。
そういえば、ハリソン・フォードの「インディー」シリーズに出てきた「聖ひつ」にしても、何それ?!って感じでしたよ。聖書の世界を知らないと、分からない事ってたくさんあるんですね。
本書は、聖書をまるで分からない私にも、理解しやすく書かれていて、その点でも、うれしかったです。

ストーリー展開も小気味よく、ラスト近くで、ある真実が分かるシーンでは、本当に鳥肌が立ってしまいました。
謎解きの方は、難しすぎて、歯が立たず、ただただ読み手に専念しましたが、主人公たちの旅に付き合うのがとても楽しかったです。

さて、映画では、ラングドン教授がトム・ハンクス。ソフィーは、オドレイ・トトゥ。色素欠乏症の修道僧シラスに、ジム・キャリーだそうです。私が、この本を読んでいる間、ラングドン教授は、「キング・アーサー」クライヴ・オーウェンだったんだけどな〜。 (2005.03.09)