「アイムソーリー、ママ I'm sorry,mama.」
桐野夏生
柴田連三郎賞受賞作第一作
桐野夏生最新作!
かつて女であった怪物たちへ、そして、
これから怪物になる女たちへ捧ぐ、衝撃の問題作!(帯より)
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短編集かなと思いながら読み始めましたが、そうではありませんでした。
それにしても、理由が分かりませんでした。いったい何故、彼女はあんな事を・・・。読んでいくうちにだんだんと彼女の背景が分かってきて、そして、いろいろな人たちの関わりも見えてきます。それにしても、彼女は何故???
ラストにその謎は、解明するのですが、それですっきりするのかというと、そんなことはありません。
読み終わっても、むなしく、重苦しいだけです。彼女に同情する気持ちも起きませんでした。果たして、彼女の罪は、いったい何だったのでしょうか。彼女には、他にどんな道が残されていたのでしょうか。
人間には愛情が絶対必要不可欠だということなんでしょうねぇ。
読みやすいのですが、読んだ後でも、なんだかもやもや感が残りました。
(2005.08.12)
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