地球温暖化は本当に起こっているのか?
クライトンがとくに問題にしているのは、このうち、”自由にものがいえない”部分である。クライトンとしては、かりに本書の主張がことごとく論破され、正反対の結論が出たとしても、それが公に議論された結果であれば、むしろ本望だろう。しかし、温暖化問題については、決してそういう流れにはならない、とクライトンはいう。議論は封じられ、異論を唱えようものなら感情的な反発の集中砲火を浴びて封殺されてしまう。それはおかしい、温暖化の是非よりも、是非を問えないことのほうが問題だ、と彼はいっているわけだ。(帯より)
|