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「あたしの一生 猫のダルシーの物語」
ディー・レディー 訳:江國香織
ストレートで、濃密な、愛の物語
もし誰かをほんとうに愛する気なら、
ダルシーのように生きる以外にないのではないか(帯より)
号泣本です。
それもただの号泣本ではありません。
猫好きのための号泣本です。
猫は、大好きなので、いろいろな猫本を読んできました。
でも、こんなに泣いたのは、もちろん初めてです。
今猫を飼っている人、そして、今まで猫を飼ったことがある人に捧げます・・・。
最初は、あまり好きじゃなかったのです、この本。
訳者は、江國香織さんなのですが、どうもしっくりしませんでした。
ダルシーの一人称で書かれていて、彼女は、飼い主のことを「あたしの人間」と呼び、決して隷属していません。そこら辺が、ちょっと可愛くないな〜〜って、気がしたのかもしれません。
でも、読み進んでいくうちに、猫の生態が、ものすごく正確に描かれているので、ついつい引き込まれてしまいました。
ダルシーの身の上には、いろいろなことが起こります。
引っ越し、留守番、注射、新しい仲間・・・。
そして・・・。
うちの猫にとって、私は、ヒゲのない猫なのでしょうか、それともただの飼い主なのでしょうか。
もっと、猫のことを思い、考えて、ヒゲのない猫になりたいものです・・・。 (2006.01.24)