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「よもつひらさか往還」
倉橋由美子  
















バーテンダーの九鬼さんが作る不思議なカクテルを口にすると、慧君はいつも時空を越えた怪しい空間に迷い込む。そこには鬼女や雪女、あるいは髑髏の美女も姿をあらわし、慧君は体の細胞が溶けていくようなエクスタシーを味わうことに・・・・。この世とあの世の往来を楽しむ極上のファンタジー連作短編集。 (裏表紙より)


一風変わったバーテンダー、九鬼さんが作るカクテルによって、店の常連客、慧君は、この世ではない不思議な世界へと迷い込む・・・。
魑魅魍魎のその世界に行くために、九鬼さんのカクテル、飲んでみたいですね〜。でも、これを飲む、慧君も、ただ者ではないようで、慧君だからこそ、無事でいられるのでしょう〜。
途中で九鬼さんが居なくなって、どうなるのだろうと、寂しい思いをしていたら、いつの間にか、少しずつ復活してしまうところが、また、何とも不思議な九鬼さんでした。

・「髑髏小町」ネットで知り合った女性は、なんと、髑髏だった?!しかも、彼女は、徐々に若返ってゆく・・・。
・「明月幻記」猫のようなフクロウは、羽を抜き、その根本を口に含むと、石榴のような味がした・・・。

摩訶不思議な世界を覗きたい方は、是非どうぞ・・・。 (2006.05.31)