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「ナイチンゲールの沈黙」
  海堂尊





第4回『このミス』大賞受賞作&
25万部突破のベストセラー
『チーム・バチスタの栄光』に続く
メディカル・エンターテイメント第2弾
バチスタ・スキャンダルから9ヶ月ーー”愚痴外来”田口&
”ロジカル・モンスター”白鳥コンビが帰ってきた! (帯より)


「チーム・バチスタの栄光」後、読む順番が真逆になってしまい、読みにくかったこのシリーズですが、やっと、これで、すべて読めました。おかげで、人間関係も、病院内の話もすっきり分かり、やれやれです(^^)。
そのせいかどうなのか、途中までは、とても楽しく、面白く読めました。
いつもの病院関係者や、警察関係者の人物描写も面白く、彼らの会話の楽しさも、味わえます。
そして、今回は、小児病棟が舞台ということで、子供たちも出てきます。それぞれ、キャラが立っていて、かわいらしい。ただ、みんな入院中の病気の子たちなので、切ない思いもさせられました。
また、美しい謎めいた看護士、浜田小夜も彩りを加えています。

今回は、ファンタジックミステリーという感じで、話が進んでゆきますが、それが、ラストには、顕著になりすぎて、少々受け入れがたい話になってしまったのは、残念でした。
あまりにも、発想が飛びすぎているというか、過激というか・・・。
それもこれも、病院が舞台だということで、許されるのでしょうか・・・。う〜ん、私には、ちょっと許し難いかも(^^)。

このシリーズは、これら4作で終わりかと思ったら、またまた新作が出ましたね。今度は「ブラックペアン1988」。今度は、舞台は同じで、時代がさかのぼるようです。さてさて、出来はいかがでしょうか(^^)。 (2007.09.21)