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「旧怪談」
京極夏彦
夜道にうずくまる者、便所に入って20年、幽霊が狐に相談、礼儀正しい魍魎…。江戸時代に怪しい話、奇妙な話を聞き集めた「耳袋」の記事を、現代の読者が“怪談”として読めるように簡易な言葉で書き改めた短編集。 (日販MARCより)
昔からホラーや、不思議な話が好きだった私。「耳袋」という本も、姉に買ってもらったことがありました。
喜んで読み始めたものの、昔の文体で、読みにくく、数ページで投げ出してしまったのですが、なんと、京極さんが現代語に書き直してくれていたんですね〜〜。
やれ、うれしやと、さっそく読みました。
とても短くて、ちょっと不思議な話が一杯。
その中でも、ネコ好きなので、やはりネコの話が気にかかりました。
ネコがしゃべったり、かわいがりすぎて取り憑いたり、かわいいけれど、ちょっと”こまったちゃん”のネコたち。
短編が苦手なので、こう短いと、続けて読むのが少々うっとうしかったというのが本音ですが、昔の本をこうやって読みやすく紹介していただけるのはうれしいことです。
ただ、物語は江戸時代なのに、言葉が現代的なので、ちょっと違和感を感じることもありました。クーリングオフ、風俗店、ストレス、ホームレスなど。分かりやすいと言えばそうなのですが、あれっと思ってしまいました。 (2007.10.19)