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「「超」怖い話θ(シータ)
  平山夢明 編著





シリーズ第8巻、4年目の夏が来た。われわれ日本人の意識の中で、4ほど怪談に相応しい不気味な数字は他にないだろう。4は「死」に、ひいては「死者」に繋がるからである。また、これは毎度のことであるが、「超」怖い話は全42話と決まっている。「42=死に」にかけたものであることは言うまでもない。今回はあらゆる意味でそんな「死」の呪がかかった、もっとも彼岸に近い一冊となった。現に生きるわれわれが、限界ぎりぎりまで彼岸に近づいてその淵をのぞき込み、身を乗り出してつかんできた怪異の数々・・・怪談ジャンキーの皆様と4の年に恥じることのない恐ろしさである。秋が来ても寒気が引かないかもしれないが、苦情は受け付けない。(裏表紙より)




初めて読むシリーズで、しかも、θだなんて、途中から読んでしまいました(^^;。
もちろんシリーズは、Aから始まっています。でも、内容は、怪談のショートショートのような、現代版「耳袋」のような、そんな感じなので、どこから読み始めようと、問題は、ないようです。
「耳袋」は、京極夏彦さんが、「旧怪談」として書き改められていましたが、あちらは、昔の、まだ夜が本当に暗かった時代の怪談です。それに比べてこちらは、今現在の怪談なので、怖さが全く違います。読んでいるうちに、世の中には、怖いことが、いまだに、こんなにたくさんあるのかと、まさに身の毛がよだつ気がしました。

本の最初に、加藤一さんが、怪談好きには、いくつかのタイプがあると書かれています。
・自分が怖がりだということを知らない人。
・自分は怖がりではないということを自慢したい人。
・自分が怖がりだということを知っていて、なおかつ怖がりたい人。

まさに私は、3つめの、怖がりだけど、怪談が好きっていうタイプです。 おかげで、この本を読んだ後、髪の毛を洗うとき、夜中に目が覚めたとき、暗い階段を見上げたとき・・・。怖かったですーーー(TT)。
なんだか最近、さらに怖がり度が上がってきたようなので、このシリーズは、もう読めないかもしれません(^^;。 (2007.11.21)