シリーズ第8巻、4年目の夏が来た。われわれ日本人の意識の中で、4ほど怪談に相応しい不気味な数字は他にないだろう。4は「死」に、ひいては「死者」に繋がるからである。また、これは毎度のことであるが、「超」怖い話は全42話と決まっている。「42=死に」にかけたものであることは言うまでもない。今回はあらゆる意味でそんな「死」の呪がかかった、もっとも彼岸に近い一冊となった。現に生きるわれわれが、限界ぎりぎりまで彼岸に近づいてその淵をのぞき込み、身を乗り出してつかんできた怪異の数々・・・怪談ジャンキーの皆様と4の年に恥じることのない恐ろしさである。秋が来ても寒気が引かないかもしれないが、苦情は受け付けない。(裏表紙より)
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