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「6時間後に君は死ぬ」
  高野和明
回りつづける運命の時計ーーー
未来を賭けた戦いが始まる!
希代のストーリーテラーが放つ、
緊迫のカウントダウン・ミステリー (帯より)


このショッキングな題名の本は、6編の短編から成っていました。
そして、6編ともに共通する青年が登場します。

実は、この表題作は、私は、少々胡散臭く感じてしまいました。でも、他の短編を読み進むうちに、この青年にも、魅力を感じることができました。

特によかったのが、「恋をしてはいけない日」。
いったいどうなってゆくのか。ラストは、切なくて、胸がきゅんきゅんしてしまいました。
そして、表題作とペアになっているような、「3時間後に僕は死ぬ」。
こちらは、帯の紹介文に書かれていたように、”緊迫のカウントダウン・ストーリー”そのままの、スリリングな物語です。
小説で、こんなに緊迫感があるなんて!ドキドキしながら読み進みました。
これは、うまく作ったら、いいドラマか、映画になりそうですね〜〜(^^)。

他には、
「時の魔法使い」この作品も、ノスタルジックで好きな作品でした。
「ドールハウスのダンサー」これまた不思議な話です。私は、運命を信じていますが、それは、誰も知らないからいいのであって、誰かが自分の運命を知っているというのはちょっといただけないかも。
そして、ラストにほんの短い、書き下ろし「エピローグ 未来の日記帳」がありました。

好き嫌いはありましたが、もし続編があれば、読みたいです〜(^^)。 (2008,01,06)